AGAなどの薄毛の症状に悩まされることになった場合、一番に考えなければならないのは薄毛になってしまった原因です。いったいどのようなメカニズムで薄毛になってしまうのでしょうか。

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薄毛のメカニズム

薄毛のメカニズムを解説する医者

人はなぜ薄毛に悩まされてしまうのでしょうか。

まさか自分が薄毛になってしまうなんて思わなかった、という人はたくさんいると思います。

薄毛がどのようなメカニズムによって引き起こされるのかを学びましょう。

髪の毛というものは、外的刺激や衝撃から身を守るためにあるといわれています。

頭部や性器といった急所部分にたくさん生えていることから、案外間違いではないことがいえるでしょう。

そして髪の毛に含まれる成分の大半はケラチンと呼ばれるたんぱく質によって作られています

人間の体は無数のたんぱく質で構成されており、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルという人間に必要な五大栄養素の中で最も多い栄養素となっています。

たんぱく質は髪の毛以外にも皮膚や骨、筋肉といった体のあらゆる部分を作り出す必要不可欠な成分になります。

それだけたくさんあり、たんぱく質もきちんと摂取しているのに髪の毛がなぜ薄くなるのかというと、髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなるからです

基本的に生命に関わるものにたんぱく質は多く消費される傾向があるので、髪の毛に対してたんぱく質が消費される優先度は低くなっています。

そのため薄毛にならないようにするには、日頃からたんぱく質を不足させないようにしなければいけません。

普段から偏食をしていたり、ダイエット中だったり、激しい運動をおこなっていたりなど、体内の栄養バランスが崩れてしまうとそこから薄毛が起こりやすくなります。

たんぱく質の1日の摂取目安は体重1kgあたり1.2gから2gといわれています

自分の体重から逆算して摂取目安を計算しておきましょう。

ただし、髪の毛というものは単純にたんぱく質の不足だけではなく、あらゆる原因により薄くなってしまいます。

いくらたんぱく質が足りていても、その栄養素を運ぶための働きがなんらかの原因で阻害されていると薄毛になってしまう可能性があります。

毛乳頭と呼ばれる栄養素をキャッチする部分にいきわたらなくなると次第に髪の毛が成長しづらくなってしまい、そのまま抜け落ちてしまうことになるでしょう。

また頭皮の環境も髪の毛に大きく関わってくる要素になるので、頭皮環境が悪い場合によっても髪の毛がしっかり成長できずに薄毛になるおそれが出てきます。

薄毛になったときに具体的な原因となるものは自分ではなかなか判断がつかないこともあります。

薄毛に悩むようなことになったらまずは病院やAGA専門のクリニックへ行って、しっかり診察を受けてみましょう。

ヘアサイクルとは

ヘアサイクルの流れ

あらゆる原因によって生じる薄毛という症状ですが、薄毛のことを理解するうえでまず理解しておかなければならないのは「ヘアサイクル」です。

人間の髪の成長周期の事をヘアサイクルと呼び、そのサイクルに沿って髪の毛は成長します。

いったいどのようなサイクルになっているのでしょうか。

髪が健康的な人もそうでない人も、ヘアサイクルによる脱毛は必ずあります。

これはヘアサイクルの中で、髪が抜けてしまう時期にはいっているためです。

髪の毛には1本ごとに寿命があります。人間の髪の毛は一定の期間を過ぎることによって、抜けてしまいます。

健康な人でも1日あたりおよそ100本くらいは抜けるといわれているので、これは当たり前のことだといえるでしょう。特に長くて硬い髪の毛ほど抜けやすいと言われています。

髪の毛が抜けると、次に早期成長期と呼ばれる期間に移ります。

これは新しい髪の毛が成長を始める期間であり、新しく髪の毛が生えてきます。

そして早期成長期を抜けると、今度は中期成長期に移ります。

この期間に入ると髪の毛が目視で確認できるようになりますが、まだ生えたばかりの初々しいような状態です。

そして後期成長期といって、血液からたんぱく質など必要な栄養分を毛乳細胞からしっかり取り込んでいきます。

この後期成長期を迎えると、髪の毛は太くたくましい状態にまで成長していきます。

そのため、この後期成長期はヘアサイクルの中でもかなり重要なポイントとなります。

しかし、ヘアサイクルが乱れてしまっている人の場合はこの後期成長期が存在しません。

人によっては中期成長期もなく、早期成長期からいきなり休止期と呼ばれる期間に移ります。

通常、2~5年ほど成長期が訪れるのですが、成長期を飛ばしてしまっているために、髪がほとんど成長しないのです。

休止期というのはすべての成長期を終えて、退行期を過ぎてから訪れるものですが、髪の毛が成長せずに休止期に入ってしまうことで、薄毛に見えてしまうのです。

そして産毛のような髪の毛は休止期から脱毛期間に入り、また早期成長期に移ります。

しかもヘアサイクルが乱れている人は、ヘアサイクルが正常の人と比べると1日あたりの抜け毛が多くなってしまいます。ヘアサイクルが乱れないように、日頃から健康状態を意識した生活をしなければいけません。

男性ホルモンの影響

男性ホルモンの影響を説明する医者

薄毛の原因として大きく挙げられるものは、どのようなものなのでしょうか。

栄養不足というのもひとつの原因として大きいのですが、多くの人は男性ホルモンの影響によって薄毛になってしまっている可能性があります。

男性ホルモンというものは男らしい体を作り出す上では欠かせない存在になります。

男性ホルモンはテストステロンをはじめアンドロステロンなどの種類があり、特にテストステロンは男性の体にさまざまな影響をもたらすホルモンだといえます。

たとえばテストステロンは骨や筋肉といったものを強化したり、その状態を維持したりする働きがあります。

またメタボリックの予防機能や認知機能といったものも備えています。

つまり体の健康状態を常に維持してくれるので、テストステロンという男性ホルモンはいつでも必要不可欠な存在であることがいえるでしょう。

ただし、そんなテストステロンはある原因によってジヒドロテストステロンと呼ばれる男性ホルモンに変化してしまいます。

人間の体には5αリダクターゼと呼ばれる酵素が存在しており、その酵素とテストステロンが結びついてしまうことでジヒドロテストステロンに変化するのです。

すると、髪の毛に対してジヒドロテストステロンが悪影響を及ぼしてしまいます。

ジヒドロテストステロンは髪の毛にある毛母細胞の働きを低下させてしまうので、薄毛になりやすい状態になってしまうのです。

根本的に、なぜ5αリダクターゼと呼ばれる酵素はテストステロンと結合してしまうのでしょうか。

そもそも人間の体内でテストステロンからジヒドロテストステロンに変化される理由は、現在ではまだ解明されていません。

そのため5αリダクターゼがどうしてジヒドロテストステロンを作り出すのかがまったくわからない状態です。

ただ一部の人たちによると、進化の過程として起こったものだといわれています。

人間の進化の過程にはテストステロンの分泌量が安定しないという問題があり、それによって男としての生殖を安定させるべく、テストステロンをジヒドロテストステロンに変化させる必要があったともいわれています。

ただジヒドロテストステロンは現状だと抜け毛をうながす厄介なものであることには間違いないので、ジヒドロテストステロンによって薄毛になってしまった人はあらゆる方法を使って5αリダクターゼから生成されることを抑制していかなければいけません。

AGA治療薬を使うことによって改善できるので、すぐにでも試していきましょう。

遺伝の影響

遺伝

薄毛になってしまうのかどうかは、どのような生活をしていくのかによって大きく変わってくるでしょう。

しかし、薄毛の原因としては普段の生活だけではなく、遺伝によっても変わってきます

遺伝が関係しているとなると、「父や祖父が薄毛なら自分も将来薄毛になってしまうのでは……」というように考えるかもしれません。

しかし、遺伝というものはそこまで単純なものではありません。

染色体の組み合わせによって、性別が決まったり遺伝する部分が決まったりします。

母親と父親の遺伝子の中から部分的に遺伝していくので、たとえ薄毛の父親がいたとしても、それだけで将来的に薄毛になると決まるわけではありません。

遺伝子の中には、薄毛遺伝子と呼ばれるものがあります。

厳密にいうとデンセイホルモン受容遺伝子と呼ばれるものになりますが、これはX染色体に含まれるものです。

このX染色体は基本的に母親から遺伝するものです。

つまり、母親が薄毛の遺伝子を持っていれば、それが遺伝する可能性はあります。

ただ、自分の母親を見たときに、別に薄毛にはなっていないのに……と感じる方も多いでしょう。

しかし女性の場合は女性ホルモンが脱毛作用を発揮して防止しているので、たとえ薄毛遺伝子を持っていたとしても、母親がハゲていることはあまりないのです。

薄毛遺伝子について、自分がその遺伝子を持っているのかどうかを判断するにはどうすればいいのでしょうか。

最も簡単な方法は母親の父親、つまり母方の祖父が薄毛になっているかどうかを確認する方法です。

ただし、年齢によってはこれも確実なものとは言えないので、参考程度にとどめておきましょう。

遺伝によって薄毛は阻止することができるのでしょうか。

遺伝という原因になると、どうあがいても無駄なように感じると思いますが、決してそんなことはありません。

自分の体に合った育毛剤を探して使ってみたり、生活習慣を改善したりなど、できることは色々あります。

だから遺伝だとわかってもあきらめずに、できることはなんでも試してみてください

薄毛の対策というのは早ければ早いほどいいといわれていますので、完全に進行してしまってから対策するのではなく、少しでも薄くなってきたかもと感じた瞬間から対策していく方がより高確率で薄毛の対策ができるようになります。

ちょっとでも薄毛が気になり始めたら、できることをすぐに始めていきましょう。

生活習慣

喫煙

人によって生活習慣というのは全然違うと思いますが、生活習慣は人間の健康状態を維持する上ではかなり重要な要素を担っているものだといえます。

しかし、ちょっとしたことがきっかけで生活習慣が乱れてしまっている人も多いはずです。

そしてそれがいつしか生活習慣病などの病気を招いてしまっている可能性もあります。

生活習慣というのは、髪の毛にも大きく影響してしまいます。

薄毛に悩まされているのであれば、もしかすると生活習慣が乱れていることが原因になっているかもしれません。

最近抜け毛が増えてきたかもしれない、頭皮が徐々に目立ってきた、そんなことを感じている人は、ぜひ自分の生活習慣を見直してみてください。

生活習慣が乱れる要因は睡眠不足や昼夜逆転の生活など色々ありますが、このような状態が継続的になってしまうと交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。

このふたつはまとめて自律神経と呼ばれるものになりますが、自律神経はホルモンバランスや代謝などあらゆる生命活動において影響しています。

自律神経の乱れは、もちろん髪の毛にも大きく影響を与えてしまいます。

また髪の毛にとどまらず、肌が衰えやすくなったり低血圧になったりするので、しっかりと改善していかなければいけません。

では、どんな生活習慣を見直し、どのような生活を送ればいいのでしょうか。

髪の毛のことを一番に考えるのであれば、髪の毛の成長に大きく関わる成長ホルモンの分泌が活発する時間帯に睡眠を取るようにすることが大事です。

睡眠不足は髪の毛の成長を妨げる原因になり、AGAなどの薄毛の症状を引き起こす原因にもなります。

髪の毛を成長させるホルモンは夜の22時から夜中2時までの4時間と言われています。

この時間帯に睡眠することで、髪の発育を促すことができます。

また髪の毛は日中にあらゆる刺激によってダメージを受けてしまいますので、その修復をするためには睡眠が必要となります。

睡眠中に髪の毛は修復されるので、睡眠不足はもってのほかです。

喫煙もAGAなどの薄毛症状の原因になってしまうため、できるだけ禁煙を心がけるようにするべきでしょう。

タバコにはニコチンと呼ばれるものが含まれています。

このニコチンは血管を収縮させてしまう作用があります。

そのため喫煙者は血行不良を引き起こしやすい体になっているので、それにより髪の毛に必要な栄養が行き届かなくなる可能性があります。

血管を健康な状態に維持することはとても大事なので、喫煙している人はすぐにやめた方がいいでしょう。

ストレス

ストレスを感じている男

ストレスを蓄積してしまうことも薄毛の原因となってしまいます。

生きている以上は誰でもストレスを感じる瞬間があると思いますが、それを蓄積してしまうことが原因で薄毛になってしまう可能性があるのです。

ではストレスを蓄積している人は、どのような薄毛対策をしていけばいいのでしょうか。

育毛剤などを使用することによって対策することができますが、ストレス過多の場合は思っているほどの効果を期待できない可能性があります。

いくら有名な育毛剤を使ったとしても、ストレスによって薄毛の症状が進行し、その効果を邪魔する可能性があります。

ストレス過多の場合は、まずストレスを解消するところから始めていくべきなのです。

そもそも、なぜストレスが薄毛につながってしまうのでしょうか。

ストレスは蓄積されることによって、体中に流れる血管を収縮させてしまいます。

血管が収縮してしまうと血液が流れにくい状態になってしまうので、髪の毛に必要な栄養分がいきわたらなくなってしまい、結果として薄毛の症状が進行してしまうのです。

こういったことから、ストレスが薄毛とつながってしまうのです。

ストレスを感じてしまうのは仕方がないことです。

だからこそ、いかに上手くストレスを解消することができるのかということが大事になります。

もちろんストレスというものは髪の毛だけにとどまらず、体にあらゆる健康被害を引き起こしてしまう可能性があります。

男性の場合はEDの症状を起こしてしまったり、ストレス過多によって生活習慣が乱れやすくなり、生活習慣病などを患ってしまう可能性もあります。

このような状態にならないためにも、常日頃からストレスを発散するための解消法をもっておき、実践することが大事なのです。

ストレス解消にはどんな方法を実践するといいのでしょうか。

もちろん人によってベストな方法は違うのですが、自分が何もかも忘れて夢中になれるようなことをするのが一番のストレス発散になります。

もし、なにもそういったことがない、趣味なども特にないというのであれば、運動することをオススメします。

人は運動をすることでセロトニンと呼ばれる物質が分泌されるようになり、このセロトニンのおかげで心身を安定させることができます。

またセロトニンは太陽の光を浴びることでも分泌されやすくなるので、日が差している間は積極的に外に出るようにして、休みの日には太陽の光を浴びながら適度な運動をすることをおすすめします。

たったこれだけでもストレスの解消には非常に効果的です。